無農薬種子(葉物野菜)
山汐菜
福岡県の伝統野菜
江戸享保年間に筑後川上流で山崩れがあり、その際阿蘇の久住高菜のタネが下流の久留米市付近にたどり着いて自生したもではないかと言われています。筑後地方の言葉で山崩れの事を「山汐(潮)」と言っていたのでこの名がついたとされています。山汐菜はからし菜の仲間で、鼻にツンと来る独特の香りと辛さが持ち味の漬菜です。現在も産地では山汐菜漬が多く販売され、酒の肴やお茶漬け友として利用されています。
からし菜の仲間は、中央アジア原産と考えられていて、日本に入ってきたのは弥生時代とも言われています。種類が多く日本においても自然交雑等で多くの変種が生まれています。すべての仲間にニシグリンという辛み成分を含んでいます。栄養価も豊富で、β-カロテン、ビタミン類、カルシウムやカリウム、鉄、食物繊維等多くの成分を含みます。特にビタミンB群が豊富で、疲労回復に効果があると考えられています。
【栽培のポイント】
間引き菜を利用しながら大きくし、草丈30~40㎝ぐらいで収穫します。