無農薬種子(根物野菜)
本紅金時人参
大阪府の伝統野菜
ニンジンは大きく分けて東洋種と西洋種に分かれます。原産地のアフガニスタンから中国を経て江戸時代に入ってきたのが東洋種で、ヨーロッパを経て明治以降に入ってきたのが西洋種です。現在市場に出回っている多くは西洋種の改良品種で、東洋種の代表は京にんじんとも呼ばれる「金時人参」です。ニンジンに多く含まれる栄養素はβ-カロテンで、免疫力を高め、ガンや心臓病、動脈硬化などに効果があるとされています。皮の下に多いので、極力薄くむく事をおすすめします。葉にもビタミンCやカルシウムなどの栄養素が豊富なので、クセはありますが家庭菜園では積極的に利用しましょう。
金時人参は、江戸時代より大阪市浪速区付近で多く栽培されていて、現在は「なにわの伝統野菜」に数えられています。京都でも生産は多いですが栽培の歴史が明治以降と新しく、京野菜ではあるが伝統野菜には入っていない。金時人参の赤色は他のニンジンと違い、トマトと同じ成分リコピンです。京都では金時人参の間引き菜が「ニンジン菜」として流通しています。
【栽培のポイント】
ニンジンは発芽の難しい野菜の一つです。好光性種子なので、種まき後の土は薄くかけます。乾燥すると発芽しないので、水やりはこまめに行います。勢いよく水をかけると種が流れたり、土にもぐったりしてしまうので注意します。
アゲハチョウの幼虫が葉を食害することがあるので、見つけ次第処理しましょう。
根長がやや長いので、畑は深めに耕します。