無農薬種子(根物野菜)
桜島大根
鹿児島県の伝統野菜
大根の原産地は中央アジアとも、地中海沿岸ともいわれますが、はっきりとはしていないようです。古くから栽培されている野菜の代表で、日本には中国から入り、各地に広まり様々な品種へと分化していきました。「日本書紀」にも記述があり、スズシロとして春の七草にも数えられ、日本人にはなくてはならない野菜です。現在のように全国でポピュラーな野菜になったのは江戸前期ぐらいからと言われています。
根にはビタミンCや消化酵素ジアスターゼを多く含み、消化をたすけ、胃もたれなどに効果があると言われています。また、魚の焦げなどに含まれる発がん物質を抑える働きがあると言われる成分を含んでいます。葉にもビタミンやミネラルが多く含まれるので、スーパー等では輸送や販売の関係等で切り取られてしまうことが多いですが、家庭菜園なら手軽に利用できます。
桜島大根は、世界最大、最重量の大根で有名です。来歴は諸説ありはっきりしていません。19世紀の初めから知られていましたが、そのころは形状が違い、現在のような形になったのは明治以降とされています。桜島の火山灰土壌で育てると大きく育つと言われています。肉質は柔らかく、甘味もあるので生食にも煮食にも向いています。
【栽培のポイント】
発芽後倒れてしまった苗は、早めに起こし、株元に土寄せをしておきましょう。
栽培期間が長いので、肥料切れを起こさないように追肥を行いましょう。