日野菜かぶ

滋賀県の伝統野菜

 かぶの原産地はアフガニスタン付近の中央アジアか地中海沿岸ではないかと言われているが、はっきりしていない。日本では「日本書紀」にその記載があり古くから栽培され、全国各地に広がり根づき、様々な品種が生まれました。日本は「かぶ王国」と言ってもよく、その種類は８０種以上ともいわれています。根には消化酵素ジアスターゼが含まれているので消化を助ける働きがあると言われています。葉にはビタミンB、C、カルシウム、カロテンなどが含まれ、根部よりも高栄養で、緑黄色野菜に分類されています。
 本種は、滋賀県日野町鎌掛地区で発見されたといわれるかぶで、滋賀県の伝統野菜の中では最も有名な野菜です。姿がかぶというより大根のように細長く、地上部は赤紫色で、地中部は白色です。肉質は緻密で、ほろ苦さと幾分辛みがあるのが特徴です。こかぶを使った「桜漬け」は滋賀の特産として有名です。

 【栽培のポイント】

 間引き後は土寄せを行い、大きくなったものから収穫しましょう。
 大きくし過ぎると硬くなり風味が落ちるので、直径2～3㎝ぐらいで収穫しましょう。